新しい世界の物語 〜聖なる豊かさ〜

新しい地球での生き方を綴っていきます

豊かな子ども達とは

先日、テレビ番組の『こんなところに日本人』という番組を観て心が釘づけになりました。

世界各地の僻地とも言える場所に1人(家族と住んだり)住んでいる日本人を取材する番組で、見たことがある方もいらっしゃると思います。

時々観る度に、そのような方ほど古き良き日本人らしさを保っているいうか、皆さん純粋な志しで現地の方々と交流し、一個人としてその地で必要不可欠な存在とも言えるような活動を尽力されています。
同じ日本人としてありがたく、誇りに思います。

さて、今回の舞台はタイの奥地の森の中。

国籍のない子ども達を育てる孤児院兼学校を1人で運営している日本人女性、ともこさんの回でした。

若く純粋なともこさんが、タイにボランティアに来て、たまたま悲惨な状態を目にして、ここまで自分を捧げ切れるのか、情熱や労力を尽くせるのか、
まずびっくりしましたね。

娘達と観ていたんですが、皆、画面から離れられなくなりました。

画面に現れるのは、
タイの森の中の高床式の屋根と床だけの建物、
水辺でアクロバットさながらに遊び泳ぎながら魚をとる図、
食事は質素だげと、バランスとれた野菜のカレーやお魚をみんなで囲む、
ともこさんの忙しさ、
子ども達もそれを支えそれぞれできることを自主的に行う…。

国籍のない、ここの19人の子ども達はともこさんを慕い、自主的にお手伝いし、真摯に勉強しています。
授業は日本語や英語、かなり進んだ内容を学んでいます。

テレビなんてありませんから、遊ぶ時は体を使って豪快に遊びます。
ともこさんはそのすべてに尽くすべく、自身の子どもである、まだ赤ちゃんの息子さんをおぶって走り回っています。

これらの光景が…もう、本当に目に焼き付いてしまいました。

翌日も映像が離れないの。。

あ、あれはもしかしたら、この地上の天国?

親や住む場所を失った子ども達、そしてその子達を細腕で必死に1人で育てるともこさん…悲惨な状況であったはずのあの孤児院が、しかしあれは確かに天国だ。。

娘にも強烈なインパクトがあったのか、翌朝、
「あのさ、昨日のテレビの子ども達、普通の国の子達よりもずっといい暮らしをしてるよね。」
と言いました。

そう!そうなんです。
私の心に消えない理由の一つがそこ!

テレビもない、風呂もない、車もない、自分の家も、親さえも。そして国籍、それに伴う諸々の人としての権利さえも。。

それゆえ彼らは既に苦労や辛さを知っている。
でもそのために愛と感謝をとてもよく知っている。

親に頼らず、ともこさんに感謝し、信頼し、助け合い、仲間達と平和な森に暮らす。

当然、彼らには働くことは当たり前、自給自足の生活で仲間と囲む質素で適量のとれたてホヤホヤ、新鮮な安全な食事。

この暮らしの豊かさは彼らの心の豊かさに相応しく、
私達はあたりまえに多くを持ちすぎているために、心貧しく、もしかしたら真の豊かさというべき何かを失っているのかもしれません。

1人奮闘している、ともこさんのお手伝いしたいと思うほど、彼女の素晴らしさに感動し憧れてしまったのでした。

私になかったもの、気づくとともに、教えて頂きたい、と思いました。