新しい世界の物語 〜聖なる豊かさ〜

新しい地球での生き方を綴っていきます

癒しの旅 ピースフル・ウォリアー

昨日、ヤンヤン(詩を書いたり曲を作って歌っている、とっても素敵な女の子)がこの本を返しに寄ってくれた。
 
随分昔に相当ハマった本だ。尊敬する吟遊詩人、若いヤンヤンも感じてくれたようだ。
今の私にはどうかな?久しぶりにどれどれ?と読んでみた。
 
なぬ???すごい。深すぎる。。
 
そういえば、以前はなぜこんなにぐいぐいとこの本に引っ張られるのだろう・・と思ったが、
その頃はちょっと想像を超える舞台の、よその世界のように思っていたかもしれない。
今の自分ならまったく違う角度で身近に感じるし、その上以前よりずっと深く感じる。
あまりにも深くて本物を感じ、時代を経ても色あせることなくシンプルで美しい。
 
そして読み直しながらしみじみと憧れてしまった。
私の人生にこの本のソクラテスのような本物のメンター(師、導師)がいたならと。
 
そういえば、私より年上のヒーラーの先輩は「メンターに会いたいが会えるか。」と占い師にきいたら
意味分らんという顔され、その人の主観を説教されたそうだ。
 教師は内側にいる・・・それはそうだ。
 
が、私も今ならメンターに会いたいという気持ちがとてもわかる気がする。
メンターに会うというのは覚悟がいることである。
 
この本の著者が出会ったようなメンターがいるならぜひ会いたいと思う。
しかし、未だこの年になっても、その時すべてを明け渡す勇気はあるだろうか・・どうだろうかとも思う。
 
今更ながらに私は生半可にうらやましがっているだけで、この人生のゆるさから抜け出す勇気はないのかもしれない。
が、ひょっとして抜け出しているのか?とも思う。
内側のメンターによって大きな曲がり角を曲がっている気がしないでもない。
主人公の大きな戸惑いや葛藤に共感する。
 
この本の主人公は極めて若いキラキラの青春を謳歌している盛りにそのメンターに会ってしまった。
そう、まるで災厄のように。そして全てが変わってしまった。
何も知らないで人生を謳歌して死ぬこともできたかもしれないのに。。。
彼は成功に向かう人生のゴールのむなしさを知ってしまった、
そしてその時から本物の旅が始まる。安らぎの戦士のための訓練と探求と癒しの旅、真の人生が。
 
もしかすると、この主人公はメンターに出会ったことにより、寿命まで変わったのではないかと思う。
多分順調な成功の人生のままなら、短命だったかもしれない。
暗に裏付けられた暗示が、今ならわかる気がする。
私も何人もの死を見て、生きることの真の意味。そして人生の価値を裏側から見ることで感じることがある。
 
その価値観は若いころはおろか、10年以上前にニューエイジブームで初めてこの本を読んだときと
そして今では大きく違っている。
 
日本人、多くの人達が新しい価値観へ移行する過渡期の今だからこそ、この本に触れて頂きたい。
新しい価値観。安らかに生きる知恵が満載のこの本がもしかしたらメンターになるかもしれない。
 
 
『癒しの旅』 -ピースフル・ウォリアー   / ダン・ミルマン著