新しい世界の物語 〜聖なる豊かさ〜

新しい地球での生き方を綴っていきます

まったり、マザー・ウォーター

朝からまったりとした日曜日。
さらに、まったりの極みに午後、『かもめ食堂』、『めがね』、『プール』など、
小林聡美さんやもたいまさこさん出演のシリーズの映画、『マザーウォーター』をみました。
マザーウォーター=子宮の羊水ってことかな。。
 
見ながらも、半分眠りこけ、終盤に目覚め、また巻き戻して観るあ。
このシリーズは大好きにですが、大抵寝てしまうんです。そういった意味でも、おすすめです。
 
だって、ストーリーがほとんど何もない。。
描くのは暮らし、でもなにか非日常的な。
 
核となる(それもあやふや)3人の主人公、小林聡美のお店はウイスキーしか置いてないし、
小泉今日子のカフェには多分コーヒーしかない・・
豆腐屋演ずるもう一人の若い女性がいて・・・そこら辺を、すたすたと歩き出没する、もはや何者かさっぱり
わからない、年配の女性、もたいまさこ。威厳とクセのある存在感は、脇というより一番の核となってるかも。
 
舞台の町は、古い町、それぞれの店はなかなかハイセンス。
こびた豪華さとは無縁なそぎ落とされたシンプルで素朴さ、それでいて古くて味わいがある。
 
そこに流れる、気だるいほどにゆっくりと流れる時間、人生の流れの象徴みたいな河。
たゆとう川のながれのような優しいミュージック・・・そりゃ~寝るわな。。
交わされる言葉には人生に対する比喩めいた表現、全然現実感がない。。
 
若い男の子が一人この世界から出て行った。。おそらく刺激ある世界を求めて。
逆に登場人物それぞれの人生の前半にはぎらぎらした、あくなき『追いかける世界』に身を置いたのだろうか。
 
削がれ、とぎすまされて、シンプルに(でも、それでやっていけるのかい、お店、生活)と
思いながらも憧れもする。
お金への執着や人生の夢へのギラギラを削ぎ落ちたその形は、ゆったりまったり心地よく、
それは一つの新しい世界の感覚に近いのかな。
 
アラフォー、アラフィフ、登場人物の年頃になってしまって振り返るに、私はどっちにいるのだろう。
これからどこに行きたいのかな。
 
ゆっくりまったりしてこの蛹の皮が脱げたら、また次が見えてくるのかな。